平成22年5月 禅の原点・坐禅で悟りを開いたシッダールダ

12月8日の明星上と共に成道を得たシッダールダは、一瞬にして仏陀となったのだ。この日こそ禅宗の始まりといえるのである。
釈尊の教えは、多くの弟子を生み拡大の道を進むこととなりました。
なかでも、合わせて1000人もの弟子を持つバラモン・カシューシャバ三兄弟が弟子ごと釈尊に従ったことを機会に弟子は急速に増えていき、釈尊の生まれたシャカ族をはじめ、マガダ国の村長や家長、ほかにもバラモン教やジャイナ教の信者などがさらに釈尊に帰依するようになった。こうして、釈迦の弟子団は仏教教団といわれるまでに膨れ上がったいった。
その後も釈尊は主だった弟子をともない、伝道生活を送るが、しだいに年を重ね、からだも弱り、とうとう、クシナガラで動けなくなった。沙羅双樹(サラソウジュ)の花のもとに横たわり、最後の教えを説くと、二月十五日深いディアーナのなかで完全なニルヴァーナへとはいって行った。没年は八十歳と伝えられている。
仏教では、釈尊入滅の日には、涅槃図や涅槃像を囲み、涅槃会という法要を営みます。
ここまでが、仏教の一般的な釈迦伝である。そして、翌月の法話室が現在の禅宗へとつながる重要な話であります。
予定――世尊拈華(せそんねんげ)――釈尊の教えがどのように弟子に伝わってい行くか?