法話室
ここ、ホームページで、お説法を始めるにあたり、まず“最初”ということで、釈尊が、悟りを得て初めて、説法を行ったという、初法転輪のお話を書きます。
ブッダの悟りを得ようという、修行の最初は、山林における「ダルマ・ヨーガ」の座禅による苦行から始まり、それは6-7年続いたといわれています。その苦行は、ブッダの生命を脅かすほどのものでありました。行き倒れとなり、乳粥の供養(介護)を受けることとなりました。最終的に、ブッダはそのような苦行林の空しさを知り、山を去ることとなります。
苦行林をでたブッダは、ブッダガヤの菩提樹の下を最後の禅定の場所に定めました。ここで21日間の座禅修行の結果、仏教の根本の教えに到達した。それが3法印(ほういん)と呼ばれるものであります。
つまり「諸行無常」、「諸法無我」(ものには実体性がないから、一つ一つに固執しない)、「涅槃寂静」(そのことにより最終的な悟りに到達できる)である。
また 苦集滅動(くじゅうめつどう)を説いたとも言われている。必然的に 人間は 生き、病気になり、死 である。それは苦である。しかし、それを発するのは心である。心に作用させ、脱することを説いているのである。
悟りの地ブッダガヤーからサルナートにいたり、悟り後の初めての説法 = 「初法転輪」を開始しました。ブッダの説法は、5人の弟子たちに対して行なわれました。 これが、初法転輪の説明でありますが、臨済禅にいたって、主な修業の目標は自己の仏性に行き着くこと(自分とは何者か?)です。
私の、初めての説法をここではじめる様子は皆様が想像しますように、部屋には私ひとりパソコンに向かいながら、悩んでいる未熟者がいます。
これから、仏性について中心に、お話を、月1回ペースで載せていきます。